医薬経済オンライン

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薬価ルールに纏わる「裏メッセージ」

迅速導入加算がほしいなら「企業が汗」を

2024年9月15日号

 10月から始まる「長期収載品の選定療養」は、20年以上にわたる議論に、ひとつの決着をつけたことになる。過去に提案された「参照価格」とは、似て非なる仕組みとして導入が決まった。  ドイツを手本にした参照価格制度は、医薬品の保険給付上限額を設け、超過分を患者が負担するというものだ。97年、厚生省(当時)と与党が同制度を打ち出し、先発品、後発品を問わず、「同一成分ごと」に薬剤の償還基準額を決めることを念頭に置いた。しかし、日本医師会をはじめとする医療関係団体、製薬業界などの強い反対を受けて断念した。  その後も、薬剤費の適正化や長期収載品の薬価見直しが叫ばれる度に、政府内でこうした参照価格制度の導入論が浮上し、また消えるという流れを繰り返してきた。  ところが、今回については、激しい抵抗に遭うことなく、長期収載品の...  10月から始まる「長期収載品の選定療養」は、20年以上にわたる議論に、ひとつの決着をつけたことになる。過去に提案された「参照価格」とは、似て非なる仕組みとして導入が決まった。  ドイツを手本にした参照価格制度は、医薬品の保険給付上限額を設け、超過分を患者が負担するというものだ。97年、厚生省(当時)と与党が同制度を打ち出し、先発品、後発品を問わず、「同一成分ごと」に薬剤の償還基準額を決めることを念頭に置いた。しかし、日本医師会をはじめとする医療関係団体、製薬業界などの強い反対を受けて断念した。  その後も、薬剤費の適正化や長期収載品の薬価見直しが叫ばれる度に、政府内でこうした参照価格制度の導入論が浮上し、また消えるという流れを繰り返してきた。  ところが、今回については、激しい抵抗に遭うことなく、長期収載品の選

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